お疲れ様です。赤鬼です。
今日はキーボードをご紹介します。
レビュアーにさんざんこすられまくった製品ではありますが、よければ最後まで読んでください。
Majestouch NINJA Tenkeyless
製品名は見出しの通り。
詳細は公式ページで確認してください。
仕様をざっくり紹介すると、「赤軸」「テンキーレス」「英語配列(US ASCII)」です。
これらは好みによるところが大きいかと思います。
テンキーレスのメカニカルキーボードとしては標準的な仕様ですね。
別仕様のWindowsキーとキートッププラ―が付属しているので、交換しました。
配列自体は普通のテンキーレスキーボードですね。
実際に手にとってみると、かなり重厚な印象を受けました。
60%キーボードのプラスチッキーな感触に慣れている人は、堅牢な仕上がりにびっくりするんじゃないでしょうか。
タイピングも安定感があり、細部の質感も良い。
約1万円もする製品ですが、価格相応と出来栄えといえます。
ちなみに、同じシリーズの別製品で「日本語(JIS)配列」バージョンもあります。
日本語の場合、製品名が Majestouch “Black” となるようです。
購入するときは間違えないように気を付けてください。
テンキー付きモデルもあるので、必要な場合はそちらを選んでもいいでしょう。
長所はキーキャップ
特徴があるとすればキーキャップでしょうか。
画像のとおり、キートップは真っ黒です。
ブラインドタッチができない人は抵抗を感じるかもしれません。
大丈夫、安心してください。
キー側面(前面)に、しっかりと印字されています。
使用時の目線であれば、それぞれのキーをしっかり判別できます。
キートップ自体は無刻印ですが、ブラインドタッチができない人でも普通に使えるでしょう。
今までいろいろなキーボードを触ってきましたが、印字に感心したのはこれが初めてです。
数字や記号も含めて自然に判別できる視認性をもっていて、学習コストはゼロといっていい。
ブラインドタッチは一応できるので恩恵はほとんどありませんが、アイディアが素晴らしいですよね。
もちろん印字部分に指が触れることはないので、摩擦で文字が消えることもありません。
このアイディアが『意匠権取得済み』とのことですが、私にはよくわかりません。
側面に印字されたキーキャップは海外通販などでもたまにみるのですが、権利関係は大丈夫なんですかね。
ケーブルは改善を要求したい
印字位置のアイディアは素晴らしいと思います。
馴染みのある配列で、Cherry MXのキーキャップを使っているのもナイスです。
しかし、ケーブルにはちょっと不満があります。
単刀直入にいえば、ケーブルがダサい。
めちゃくちゃ個人的なことを書かせてもらうと……
デスクのレイアウトを考えるとき、筐体の中央から伸びるケーブルは審美的にどうなのかな、と思います。
さらに勝手なことを書かせてもらうと、この部分が “USB Type-C” で脱着可能だったらよかったと思いました。
というのも、キーボードにハマるとケーブルを交換したくなるんですよ。
これはそもそも筐体から抜き差しできないタイプなので、本気でカスタムするとなれば大手術になります。
ちなみに同社の Majestouch Stingray にはケーブルガイドがついていて、左右と中央、3方向からケーブルを伸ばせるようになっています。
せめてこの仕様ならよかったですね。
Stingrayは低背赤軸(Cherry MX Low Profile RED)が採用されているので、今だったら迷わずこちらを買います。
記事を書きながら、NINJAの場合はこれでいいような気もしてきました。
コンパクトキーボードのようなスタイリッシュさを求めるなら、最初から選択肢に入りません。
カスタムベースにするなら最初から別の製品を選ぶでしょう。
低い学習コストで使用できるのは、この製品の仕様がスタンダードであるがゆえ。
奇をてらったものを買うよりは、こちらのほうが無難かもしれません
ステップアップの一台として
この製品は入手性が良く、価格も良心的です。
どちらかといえば、エントリー向けのキーボードかと思います。
ただ、キーボード沼に片足突っ込んでいる人や、オシャレなデスクを目指している人におすすめしません。
せっかく1万円も出すのなら、別の選択肢を模索したほうがいい。
もっと安くてカスタムを楽しめるキーボードを探すか、もうちょっと頑張って高い製品を買ったほうが幸せになれると思います。
とはいえ、Majestouch NINJA の造りや仕上がりが良質なのは確かです。
なので、ステップアップの一台としては最適だと思います。
書く機会が増えたり、PCを使って入力する頻度があがったりすれば、「こだわりたくなる時期」ってくると思うんです。
メーカー製PCに付属のメンブレンキーボードや、ラップトップに備え付けのパンタグラフでも、作業自体は事足りるでしょう。
そこで「ちょっといいもの」がほしくなったとき、有力候補になる製品だと思います。
無骨なデザインだからこそ、会社に持ち込むのもアリだと思います。
会社支給のPCやキーボードって、間に合わせみたいなものが多いじゃないですか。
Majestouch NINJA なら変な目立ち方をすることがないので、そういう状況でのステップアップにもいいと思います。
筐体の頑丈さも相まって、がっしりと仕事を支えてくれるでしょう。
ディスり気味に書いた部分もありますが、FILCOは有名メーカーです。
製造は台湾ですが、日本の代理店もありますから、安心して買っていい製品です。
気になった人はチェックしてみてください。
お疲れさまでした。
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