HHKBの配列について

お疲れ様です。赤鬼です。

HHKBの配列について語ります。

かなり特殊な配列なので、自分なりの考えや経験談を書いていきます。

HHKBを検討している人に響けばいいなと思います。


特殊な配列

PFU公式から、画像を拝借してきました。


まずはHHKBの外観から見ていきましょう。

こちらが通常の状態です。

私が所有している『墨』というカラーは印字がわかりにくかったので、ここでは『白』を参考にしましょう。


よく使うであろうキーでいえば、

・controlキー

・Delete(Backspace)キー

の配置ですね。

これが特殊で、一般的な日本語・英語配列に慣れているとびっくりするかもしれません。



さらにポイントとなるのは、『Fnキー』です。

右端下部のFnキーを押下状態にすると、このような入力ができるようになります。

F1~F12のキー、それからカーソルキーをはじめとするキーボード脇のセクションが出現します。

HHKBの日本語配列であれば、Fnキーの場所が違っていたり、カーソルキーが独立していたりします。


無刻印タイプでない限り、キーキャップの側面にそれぞれのキーが印字されています。

Fnキーを押しながら、この階層に入る感じですね。


ちなみに、英語配列にはCapsLockキーがなく、「全角/半角」キーもありません。

英語と日本語を切り替えながら入力する人にとっては、多用したいキーだと思います。

もちろん、機能自体は備わっています。

FnキーやShiftキーなどのコンビネーションで押下して切り替える感じですね。



メリット・デメリット

ここまでご紹介したとおり、操作は煩雑です。

知れば知るほど敷居が高く感じられ、面倒に感じる人もいるかと思います。

導入するにあたってのハードルの高さが、この配列の最大のデメリットです。


初めて買う人からすれば、半ばトレーニングのようなものを強いられることになります。

私自身、慣れるまでは多少の時間がかかりました。

さらにいえば、HHKBが手ごろな値段ならまだしも、安いモデルでも2万円以上はします。

この価格もいわばデメリットのひとつで、あえてこれを買う必要はない、と考えるのも納得です。


しかしこの苦難を乗り越えてしまえば、快適なタイピングを得ることができます。

具体的には、手や腕の移動が極端に少なくなります。

ホームポジションからほとんど手や腕を動かさず、入力することができます。

つまり、HHKBでタイピングすると疲れない、これがメリットです。


数時間程度、かんたんな文章を打ち込むだけであれば、大きな差は感じられないかもしれません。

一日中、それが毎日となると、手首や肩や腰がじわじわと痛んできます。

自分の身体に合うかどうかは人それぞれですが、この配列は移動(動作)が少なくなる以上、合理的であることは間違いありません。


もうひとつ。

これは好みによって違うのでなんともいえませんが、打鍵感です。

コクコク、ポクポクとした、独特な打鍵感があります。

私はメカニカルのガチャガチャ感も好きですが、HHKBの打鍵感にはまた別の魅力があります。



キーボードの配列は慣れで解決

初めてPCを触ったとき、日本語配列のキーボードから入った人がほとんどだと思います。

しかしそもそも日本語配列は、キーボード界のなかではかなり特殊な部類だと思います。

あえて日本語配列を使っている海外のユーザーもいますが、この配列が主流とはいえないでしょう。

誤解を恐れずにいえば、私たちは最初から、キーボード入力を習得する過程で特殊な配列に慣れてしまっているわけです。


私の場合、いろいろなキーボードを使っていますが、メインで使っているものは英語配列でした。

そのおかげか、HHKBに移行する障壁はそこまで高くなかったと思います。

ControlキーとDelete(Backspace)キー、Fnキーの配置に気を付けていれば、さほど違和感なく入力することができました。

ブラインドタッチもできるのですが、逆にこれはつまずきの原因になりました。

ちょっと油断すると誤入力が発生してしまい、気を取り直して入力……これをくり返して、徐々に慣れていきました。


キーボードの配列は慣れの問題であって、慣れで解決するしかないのです。

ただの道具にそんな苦労したくない!という人の気持ちもわかります。

現状のキーボードに不満を感じていないのなら、余計な出費は必要ありませんし、そもそもこの製品が選択肢に入らないでしょう。

考えなしでおすすめすることはありません。


ただし、長時間にわたってタイピングする人は前向きに検討してほしい。

一度慣れてしまえば普通に使えますし、なんなら一般的な配列のキーボードと併用もできます。

毎日タイピングするのであれば、習得に至るコストをそこまで怖がる必要はないと思います。

むしろ、作業によって身体にかかる負荷を心配すべきで、それを軽減するほうに意識を向けてほしいと思います。


最初は半信半疑というか、疑っていたものの……

今では買ってよかったと思っている赤鬼でした。

お疲れさまでした。

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